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日本製品の”良さ”を越境ECでどう伝えるか。東京オリンピック動画から考える

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

日本の製品といえば、高品質、繊細なのに丈夫、美しい等々あると思います。とりわけ伝統的な工芸などになるとそういうところを強調していきたいですし、自ずとそうなっていくと思います。また、日本のことを詳しく知らなくてもサムライ、ニンジャ、フジヤマ、ゲイシャくらいは知っており、日本は豊かな文化と歴史を持っていることは知られています。

しかし、これは、日本のことが好きな外国人に限ります。 ちょっと、この動画を御覧ください。この動画はイギリスのBBCが作った2020東京オリンピックのイメージ映像です。

 

どうでしたか?登場したのは、表現豊かなマンホール、コスプレ、アニメ、漫画に出てくる擬音表現、ゲーム、ガチャガチャなどなどばかりで、伝統的な日本を彷彿とさせるものは皆無です。

これが、現代の外国人が思い浮かべる一般的な典型的な日本です。こういったイメージしかない人に江戸時代が、平安時代がと言ったところで興味を持ってもらうのはそう簡単ではありません。

世の中はGive and Takeです。自分が相手に何かを求めるのなら、自分も相手の求めに応じる必要があります。自分が外国の深い歴史や文化を知らないのなら、相手も日本文化や歴史を深く知っているはずがありません。

そこで、少し考えてみてください。

海外旅行に行く際に、その国の歴史を現地の人と同等レベルまで学んで行く方ってどのくらいいるでしょう? 海外旅行で現地の伝統工芸などの作業場などに積極的に行く方ってどのくらいいるでしょう?

多くの方はよく知られた観光地で少しその国の歴史に触れ(それも時間経てば忘れてしまう)、あとは買い物や遊び、食事に時間の多くを費やすのではないでしょうか?

我が身を振り返れば、日本に来る外国人や、ECサイトに訪れる外国人に高い期待を求めるのは筋違いだと理解できるでしょう。

では、どうやって理解してもらうべきか。 やれるかやれないかは皆さんのプライドの問題です。
日本人相手だったら決してやらないようなキャッチーな文句を使うとか、常識的には考えられない突飛な組み合わせや表現をしてみるとか、海外の人が興味を示しそうなアレンジをするとか、そういった工夫は必要なのではないかと思います。
私は、この映像を見て、賭けに出る、おふざけ要素を入れる、ユーモアを利かす、典型的な日本イメージに寄せるアレンジをするなどしないと難しいかもしれないなぁと感じました(個人の感想です。私ならやりますが)。

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Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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