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ABOUT Magento

Magento (マジェント) とは

Magento / Adobe Commerce について

米国Magento社によって2007年から開発・提供された越境EC専用のECプラットフォームです。Adobe社(アドビ)が2018年に買収したオープンソースソフトウェアで国際標準となる60以上の多言語対応に加え、50種類位上の通貨に対応した「マルチリンガルEC構築」に特化したECパッケージで柔軟性と運用性に大変優れています。

Adobe社の資本傘下となった後「Ver.2」がリリースされ、より多機能な通販サイトのデファクトスタンダードとなりました。年間1,550億ドルを超える取引が行われるなど、世界でも人気のあるECプラットフォームです。2021年4月より、Magentoの有償版である「Magento Commerce」が「Adobe Commerce」と名称変更となり、Open Source版について変更はなく「Magento Open Source」という名称でサービスは継続されています。【最終更新日:2024年6月21日】

Magentoのシェア

Magentoは、eコマース向けCMSでWooCommerce、Shopifyに次いで3番目のシェアで、HP、ネスレ、ヘインズ、レノボ、ロゼッタストーン、ル・クルーゼ、ポール・スミス、無印商品、JTB、オリンパス、キヤノン、KORG、モノタロウなど、有名でトラフィックの多いWebサイトで特に人気のあるプラットフォームです。

出所:eCommerce Thesis

Magentoの特徴

  • 販売管理&顧客管理

    WordPressなどのCMSプラットフォームとは異なり、世界で販売するために作られた専用のeコマースプラットフォームとして設計されています。標準機能だけでもシンプルなECショップが開始でき、ダッシュボード(管理画面)、在庫管理、配送と在庫管理、製品のバンドル化、クロスセルおよびアップセル機能、ニュースレターなどがあり、買い手だけでなく、運用者にとっても可能な限り使いやすい設計となっています。B2CだけでなくB2Bにも強いのが特徴です。

  • 拡張機能

    多くのECカートでは標準機能だけだと不足する機能が多く、他社製のアプリまたはプラグインなどの導入が必要です。しかしMagentoプラットフォームでは、既製のプラグインやアプリ(エクステンション)と統合したり、APIを利用したりすることで、ECモールとの在庫連、販売分析、配送と追跡、支払ゲートウェイなど、様々な有償、無償のシステムや、アプリと連携するための拡張機能が利用可能です。

  • カスタマイズ

    それぞれの業界には異なるニーズがあり、CMSプラットフォームを使用する上でも例えば、ファッション業界で通用するものは家具業界では通用しない場合があります。

    特定の業界ニーズにフィットするよう、カスタマイズできる柔軟性を備えています。 主にeコマース専用に構築されていますが、高度にモジュール化されたオープンソースのプラットフォームのため、カスタマイズも柔軟に対応が可能です。オープンソース版とは別にエンタープライズ版も用意されており、Adobe社がAdobe Commerceに最適化させるAWS専用サーバーを利用してAdobe社にライセンス費用を払い運用を任せることも可能です。

  • SEOフレンドリー

    常にSEO最適化チューニングを施されているため、グーグルなどの検索エンジンのヒット率などのパフォーマンスはとても優秀です。すべてのコンテンツ情報をホストするだけでなく、常にショッッピングを意識した検索エンジン・スペースに表示されるよう調整されています。SEO強化エクステンションを利用して、さらに高機能にカスタマイズ・調整するこも可能です。

    製品やカテゴリのメタデータと説明、Googleなどの検索エンジンのサイトマップ、URLの制御など様々な設定が可能です。ソースコードにはこれらすべての情報が組み込まれているため、顧客のシームレスかつシンプルなカスタマー・エクスペリエンス(顧客体験)を実現しています。

  • ホスティング・サービスを選択する自由

    運営する上で、サーバーは基本的にはクラウド・サーバーを利用することが大半です。ジェイグラブでは、独自にチューンングを施したクラウド・サーバーを安価にご提供していますが、アマゾンAWS、Adobe社などが提供するホスティング・サービスも利用することも可能です。

    製品やカテゴリのメタデータと説明、Googleなどの検索エンジンのサイトマップ、URLの制御など様々な設定が可能です。ソースコードにはこれらすべての情報が組み込まれているため、顧客のシームレスかつシンプルなカスタマー・エクスペリエンス(顧客体験)を実現しています。

  • 読み込み時間

    海外のお客さまは日本人以上にページの読み込み時間を待ってはくれません。少しでも待たせれば、すぐに他のECサイトに移動してしまいます。そして、この問題の解決方法はシンプルではありません。ホスティングサービスはもちろんのこと、Magentoの本体やエクステンションの相性含め総合的に効率を追い求める必要があります。

    ジェイグラブでは、一つの例として越境ECのデータをCDNなどにキャッシュさせて、閲覧される国からすぐにデータを取得し表示できるようインフラ構築を行っています。Eコマースの分野で成功するために、すべてのノウハウと匠の技術で改善し続けています。

  • オープンソース

    無料版の『Magento Open Source』、有料版の『Adobe Commerce (On-Premises)』、Adobe社のホスティング・サーバーで運営される『Adobe Commerce (Cloud)』の3つのバージョンがあります。 現在のところ無料版の「Magento Open Source」 (旧Magentoコミュニティ・エディション) を利用するケースが多くなっています。

    基本的には「Magento Open Source」版は無料でダウンロードしてサーバーにインストールした後、Marketplaceを使用して拡張機能をインストールしたり、多くのカスタマイズを行ったりすることで利用可能となるECプラットフォームです。オープンソースであるため、プラットフォームは随時更新され、ハッカーなどからユーザーを保護するための安全性と信頼性が常に向上しています。

    Magentoに完成品という定義はありません。お客さまの利用するバージョンや、インストールしたエクステンションとの相性により問題が発生することがありますが、世界中のコミュニティと対話・活用をしながら、必要とする解決策を見出し相互に助け合う運営方式となっています。

  • モバイルフレンドリー

    海外のデバイス別の通販利用について、デスクトップ(PC)の利用減少により、多くの人々が携帯電話を使用してECサイトにアクセスしています。スマートフォン、またはタブレット利用が8割を超える国があるなど、海外では日本以上にスマートフォンの利用が急拡大しており、如何にモバイル・フレンドリーに構築するかがかつてないほどに重要になっています。

    UXには、レスポンシブ・デザインなど、モバイル・フレンドリー・テクノロジーが標準機能として提供されています。スマートフォン分野においても最高のカスタマー・エクスペリエンスを提供可能です。

  • 共通のバックエンドを持つ
    複数のWebサイト

    通常、Eコマースサイトには、1つの国ごとにECサイトを作成、サーバーなども別に管理するなど煩雑となりますが、このMagentoのECプラットフォームにそれは当てはまりません。国別など個別のバックエンドシステムを必要とせず、独立したECサイトを構築・提供することが可能です。

  • 分析と追跡

    Googleのアナリティクスを用いて分析するよう設計されていますが、場合によりAdobe Commerceビジネス・インテリジェンスと呼ばれる独自の分析および追跡ツールを導入することも可能です。このツールはカスタマイズ可能で、ビジネスユーザーとエンジニアの両方が使用できるように設計されています。

  • その他の特長

    ・商品管理 ・顧客管理 ・受注管理
    ・多言語、多通貨、税管理対応でグローバル対応
    ・AmazonやeBay等、巨大なECモールとの連携が可能
    ・クーポンやポイントなどのプロモーション管理機能
    ・1つの管理画面で複数ストアの構築も可能

Magento Open Source と
Adobe Commerce の比較

  • Magento Open Sourceとは?

    Magento Open Source は、オープンソースとして公開されています。
    だれもが利用可能で、必要に応じてカスタマイズも自由に行えます。 標準で不足する機能があれば、有償・無償のエクステンション(プラグイン)を導入して拡充することが可能で、世界中の開発者との協力によって日々絶え間なく進化し続けています。

  • Adobe Commerceとは?

    Adobe Commerce(有料版)は、オープンソース版と比較して、導入費用が比較的高額で、オープンソースでは不十分だと考える事業者向けに設計されています。高度な機能とカスタマイズ可能なオプションを必要とする、大規模なオンラインストアで使用されています。

    Adobe Commerceは、Adobe社の専門チームによりインフラや障害に関するサポートがあり、電話とメールサポートが付加されています。 価格はセキュリティーの更新、特別な機能追加の支援、機能強化なども含まれており、費用は個別見積になりますが600万円以上〜となっているようです。

  • コスト

    両者の違いとして一番良く比較されるのが導入コストです。Magentoは金銭的な対価なしにパッケージを取得できますが、Adobe Commerceは有料で、最低でも年間のライセンス費用が構築費用に追加して必要となります。またパッケージ本体のみで運用できるECサイトは殆どないため、さらに機能拡張・追加していく必要があり、それに応じた費用が必要になります。

  • セキュリティ

    非常にセキュアなECプラットフォームですが、永久に安全というわけではありません。常に新しい驚異に対抗するため、バージョンアップやセキュリティパッチの配布が頻繁に行われており、随時導入していかなければなりません。自己責任において運用しなくてはならないため、これらの対応を自力で行えない場合には、専門業者に依頼する必要があります。またインフラも独自に運用する事になるため、ホスティング・サーバーや、ネットワークのセキュリティについても、常に注力していく必要があります。

  • パフォーマンス

    非常に高機能かつ高速に動作しますが、より多くのモジュールや出品数を必要とするストアの構築に、強力なパフォーマンスを発揮します。このため大規模なECサイトの構築においては、有償版のAdobe Commerceを使用することが推奨されます。

  • 機能性

    非常に高機能かつ高速に動作しますが、特にMagentoとAdobe Commerceのコアテクノロジーは同じものを使用していますが、Adobe Commerceではより高度な機能を内包しています。一例としてターゲット製品管理、広告価格調整、返品管理と承認プロセス、価格調整やプロモーション管理、高度なカタログ管理からコンテンツ管理システム、大きな問題が発生した際にはロールバック対応を備えたコールセンターが対応を行います。

管理画面

管理画面は日本語でご利用いただけます。管理画面からいつでもアレンジや調整が可能になっている反面、タブや設定項目が多く、操作に慣れるまで時間が掛かると言われることがあるため、ジェイグラブでは、事業開始前に行う「納品講習会」、画面キャプチャーを多用した分かりやすい「使い方ガイド」をご提供しています。

  • ダッシュボード

  • 商品情報入力

  • カテゴリ選択

  • SEO・メタ情報

  • 在庫管理・バックオーダー

  • 配送情報管理

Magentoの注意点

  • 米国製ECパッケージのため、構築・導入・運用には、英語のコミュニティを活用していく必要があります。また日本語のマニュアルも存在していないため、自らが情報を総合的に読み解く英語力と理解力、対応力などが必要です。
  • 初期構築や開発が複雑で、初心者にはかなりハードルが高くなります。
  • サイト構築工数が高く、慣れない方が行うとサービスインまで長時間必要とします。
  • カスタマイズを行った場合、バージョンアップやセキュリティパッチの導入が不可能になるケースがあります。
  • カスタマーサポートがないため、コミュニティなどを利用しながら自力でも問題解決をしていく必要があります。

j-Grabでできること

Magentoは、多言語多通貨に対応した、世界最強の越境ECサイト構築に最適なECプラットフォームです。商品数の少ない規模の小さな越境ECサイト構築から、難易度の高いエクステンションや外部システムとの連携まで、やりたいことの全てをできるだけ実現すべく、ジェイグラブでは国内外ECサイト・スペシャリストが構築だけでなく、販売方法、集客、インフラを含めた総合的な運営手法で伴走支援しています。

数百サイト以上構築して熟知しているからこそ可能なジェイグラブ独自のECサイト構築と伴走サポートをセットにしたプランを用意しており、各種設定サポート、トラブル時のサポートだけでなく、運営済みの事業者や、外資系企業でMagentoを日本国内で利用するための特別な専属コンサルティング契約もご用意しています。

越境・国内ECサイトをこれから構築・開店したい方、ECサイトは開設済みだが売上が上がらない方、競合に負けてしまい利益の出ないEC販売になっている方、eBay、Amazon、Shopeeなどの海外ECモールや国内ECモールと連携して本支店戦略で成功したい方など、ジェイグラブの越境ECコンサルタントが開店・ストア構築から売上アップに関するご相談、個別相談、越境ECセミナーを行っていますので、お気軽にお問い合わせからご連絡ください。

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編集:ジェイグラブ 越境ECラボ