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越境ECブログ

イーベイの配送プログラムが新しくなる(米国ユーザーオンリーですが)

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

先月末にイーベイは配送に関するリリースを発表しました。日本人ユーザーには今の時点では全く影響しないので、本日のブログは完全に読み飛ばしていただいてもいいのですが、いつか日本人ユーザーも対象になる可能性もあります。


GSPをeISに変更します。

4月下旬にイーベイのブログで公表された記事は以下です。
eBay International Shipping is here

もう少し詳細に書かれているプレスリリースが以下です。
eBay Goes Big on Exports with International Shipping

GSPというのはGlobal Shipping Programの略で、アメリカのユーザーは、このプログラムに加入すると、簡単に国際配送ができるという仕組みでした。

ただ、このプログラム、アメリカ人にとっては便利だったのでしょうけど、日本人から見ていると荷物が不思議な動きをしていました。売り手の位置にかかわらず、必ずといっていいほど、荷物はケンタッキー州→イリノイ州と経由するのです。何度かアメリカ人からものを買ったりしましたが、毎回そうでした。おそらく、ケンタッキー州に集積所があるサービスだったのでしょう。
なので、売り手がカリフォルニアにいても、ケンタッキー→イリノイと移動するので、効率悪りぃなぁと思ってました。日本で言えば、福岡の業者が韓国に送るのなら、福岡から直接出せば早いし安いですが、わざわざ福岡から東京を経由して韓国に送るという意味不明な動きをしているようなものです。

7月からスタートするeIS(eBay International Shipping)は、eBay指定の場所に発送すれば、そこから先はeBayが発送しますというもので、弊社が行っているジェイグラブモールやアドバンス・サポートと仕組みは同じです。

ただ、現在、アメリカのイーベイ・ユーザーからはいくつかの懸念点が出されており、それが今後どう解決するかも見届ける必要がありそうです。ユーザーが挙げている懸念点は以下です。

  • この新プログラムは、同梱配送ができない
  • ユーザーが販売する商品にメーカーなどから制限がかかっている場合、対応できず契約違反を犯すリスクがある(例えば、メーカーから、A国には発送しないでという契約があるにも関わらず、それを知らない新プログラムはA国に送ってしまう可能性がある。eBayは除外国については「尊重する」という言い回しで回答しています)
  • 返品されても売り手には戻らない(返品されたものはeBayが再販売するようです。そうなると、売り手は楽に思えますが、手元に戻したいと考える売り手には困る仕組みです。現在、eBayが処分するか、売り手に戻すかのオプションを検討しているようです)
  • このプログラムに加入するかどうか事前に選択権がない(現在は加入されたあとに脱退することはできるようです)

日本の事業者の場合、返品品は完全に手元に戻してもらいたいと考えるケースが多いと思いますので、まだ難ありな部分も多いですね。これらが解決されたあと、日本人ユーザーにも開放されると良さそうかもしれません。

個人的には、このプログラムが始まったら、アメリカからなにか購入して、物の動きを観察したいと思います。

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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