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2022年6月1日から日本郵便また値上げ!価格調整やキャリアーズ・ミックスの検討も/ EMS

ジェイグラブの横川です。

1月11日に、海外で物流企業が軒並み値上げというニュースをお伝えしました。
国際クーリエを中心に送料値上げ(海外)

上記記事のあとがきに

USPSの値上げは日本郵便やインコタームズのFCA(運送人渡)輸送の場合に影響する可能性がある。

と書きましたが、その通りになってしまいました。

コロナ前は、500g未満の荷物をアメリカに送る場合、EMSは2,000円でした。これがコロナ禍前半に特別費の上乗せという形で、2,400円になりましたが、なんと6月以降は、3,500円まで爆上がりです。特別費は相変わらず取るようですので、それをいれたら3,900円になります・・・

コロナになってから、国際郵便と国際クーリエの価格差がなくなってきました。今回は日本郵便だけでなく、国際クーリエ各社も横並びで値上げしていますので、どの業者を使っても値上げなのですが、値上げ率は日本郵便が突出しています。

日本郵便のリリースはこちらです。
国際郵便料金の一部改定

どんな対策を採る?

こうなってくると、どういう対策を採るのが良いでしょうか。私なら、このどれかをやるでしょう。

  1. 送料を値上げする
  2. 販売価格の値上げをする(送料を原価に含めて、WEB上では送料無料と謳っている場合)
  3. キャリアーズ・ミックスを本格化する
  4. 国際物流LCCを利用する、またはトロイの木馬型発送をする(超メジャーな企業以外の他の業者も検討する)

1または2 送料や価格の値上げ

送料や販売価格を値上げする方法が一番簡単です。
ただし、値上げになってしまう分、購入される可能性が低くなってしまう可能性が高まります。

従って、この戦略を採る場合、高額というデメリットを覆い隠せてしまうほどの魅力を、販売者自身や商品に持たせる必要があります。そこで思いつくのが、ソーシャル・メディアやブログなどで、人となりを伝え、みなさんに対して「情」を抱いてもらうという方法です。

いくつかある戦略の中でも最良ですし、コスト面でも一番安いです。昔からSNSに力を入れていた人は、ここに来て一歩有利になったと言えるでしょう。

値上げは6月からなので、今から集中して始めればなんとかなる可能性はありますが、SNSの肝はCTAを意識したコミュニティづくりです。コストは掛かりませんが結果が出るまで時間はかかります。

このブログでは、過去に執拗にSNSの重要性を訴えています。こちらをご参照ください。
ジェイグラブ・ブログ「SNS」

あとは、商品価格と送料の内訳を変えるというやり方もありですね。

例えば2,000円の商品を1,000円で送れていたところが、送料が3,000円になってしまったとします。そしたら、商品価格を3,000円にして、送料を2,000円にするなど、内訳を変えて、送料が商品代より高く見えないようにするという方法です。

このようなことをしても消費者が支払う合計金額に変わりがないので、問題ありません(ただし、送り状の申告額は本来の商品代である2,000円とかにしておかないと、国によっては関税が高くなってしまう可能性があります。)

3.キャリアーズ・ミックス

キャリーズ・ミックスも良い手です。これは、海外では常識と言ってもいい手段です。キャリアーとは、Carrierと書きます。物流業者のことです。これをミックスするのです。

つまり、注文を受けたら、購入者の国を確認し、そのときに一番条件の良い業者を選んで発送するというやり方です。この方法を実行するには、今のうちにできるだけ多くの物流業者さんとコンタクトを取り、利用できるようにしておく必要があります。

4.国際物流LCC、トロイの木馬型輸送を検討する

最後に、キャリアーズ・ミックスの一環でもありますが、超メジャーな事業者以外の「他の業者に切り替える」という方法もあります。

このジェイグラブ・ブログで、長期間に渡ってよく読まれている記事ですが、例えばECMSさんのような「国際物流のLCC」を利用するという手もあります。

ECMSさんが値上げしなければ、あるいは仮に値上げしても日本郵便ほどの値上げ率でなければ、ECMSの方が断然安くなる可能性があります。
参考:ECMSでアメリカにEMS並の価格で送ってみた

ただし、ECMSさんには得意なエリアというのがあり、送れないエリアもありますので、ECMSで送れる地域だった場合はECMSさんにするという選択はアリだと思います。

もう一つは、先日弊社が一緒にセミナーをした、アラウンド・ザ・ワールドさんの発送サービスを利用する方法です。

ここには、UGX相乗りサービスというお得なサービスがあります。これを私は「トロイの木馬型輸送※」、または「カマキリの卵輸送」、「タイムボカンポチッとな輸送」と呼んでいます。
※パソコンのマルウェアの方ではなくて、ギリシャ神話の方です(マルウェアもギリシャ神話のトロイの木馬が語源ですが)

どういうことかと言うと、例えば、アメリカ行きの荷物5個を、5個それぞれに国際発送ラベルを貼って送るのではなく、この5個の荷物には米国内輸送のアメリカ郵政公社(USPS)のラベルを貼ります。

このままでは日本から相手へは送れませんので、その米国内用ラベルを貼った5個の荷物を1つの大きな箱にまとめて入れて、その大きな箱に国際発送ラベルを貼って発送します。

5個入りの大きな箱は、アラウンド・ザ・ワールド社の米国倉庫に到着すると、そこで開梱され、中に入った5個それぞれが購入者の元へUSPSを使って送られます。

この方法だと、例えば、5個の荷物を大きな1個の大箱にまとめて入れて送ったときに1万円かかったとしても、1個あたりにしたら、2000円で発送できたことになるので、5個それぞれEMSで送ったときと考えると断然安くなるのです。

したがって、金曜日から翌週木曜日までは注文受付だけして、木曜日注文分までをまとめて梱包し、金曜日に発送するといったようなやり方も出来ます(ただし、このやり方は発送時間を犠牲にしますが)。

この「国際輸送のLCC利用」や「トロイの木馬型輸送」は、発送可能な国が限られているので、発送先がマッチしたときしか使えないというデメリットはあります。

実際の値上げは6月です。まだあと半年ありますので、しっかり対策を打ちましょう!

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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