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越境ECブログ

日経クロストレンド、消費トレンド分野の1位は「越境EC」。将来性スコア 3.67/5点

消費トレンド分野の「越境EC」インバウンド需要で脚光、という記事が公開されました。マーケティングと消費、テクノロジーの3分野の潮流を分析した「トレンドマップ2024上半期」では、インバウンド(訪日外国人)が増える中、商品を海外発送する「越境EC」が注目を集めていると発表されました。

1. 越境EC市場の現状と将来性

消費トレンド分野の「越境EC」の将来性スコアは前回調査から0.27ポイント増の3.67となり堂々の一位となり、最も高い伸びを示しています。この成長は、訪日外国人が増加し、彼らが日本で購入した商品を帰国後に再び購入する旅後需要の増加によるものです。これにより、越境ECに期待する企業が増加し、市場が拡大しています。

2. 中古品市場の拡大とリユース消費

越境EC市場では、新品だけでなく中古品(USED品)にも人気を集めています。eBayやメルカリなどの個人間取引サービスの普及がこのトレンドを後押しし、リユース消費も越境EC市場における重要な要素となっています。世界的にもリユース消費は拡大しており、メーカー自身もこの分野に新たなビジネスとして参入しています。良品計画のように、回収した衣料を染め直して再販する取り組みもリユース消費の一環として注目されています。

3. 新たなビジネスチャンスの探求

越境ECを検討する際には、新品だけでなくリユース品や無形商材(コト消費販売)にも注目することが重要です。工場見学や医療ツーリズムでの診療予約などのサービスも、インバウンド需要を取り込む可能性があります。このような動向を踏まえ、越境EC市場での新たなビジネスチャンスを探求することが不可欠です。

まとめ

越境EC市場は、引き続き日本の商品が世界に広く受け入れられる中で、ますます重要性を増しています。新品だけでなく中古品や無形商材への注目、インバウンド需要の取り込みなど、様々マルチチャネルでのビジネスチャンスが待ち受けています。日本の企業や事業者は、この成長市場で積極的な戦略を展開し、グローバルな展開を図ることが必要です。世界の市場の動向を見極めながら、柔軟かつ戦略的なアプローチが求められます。

Writer 山田彰彦

山田 彰彦 代表取締役 越境ECコンサルタント eBay JAPAN創業メンバー、ヤフー株式会社コマース事業などを経て越境EC専門 ジェイグラブ株式会社を創業。越境EC歴24年。イーベイ・ジャパン公認コンサルタント、ジェトロ新輸出大国コンソーシアムEC専門家、中小企業庁「新しい担い手」越境EC委員も務める。

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