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越境ECブログ

越境ECのSEO、やっていいことダメなこと(後半)

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

このブログでは「SEOがもたらす効果は訪問者を増やすことであり、購入者を増やすことではない」と書いてきました。こうした書き方をするとSEOを否定しているかのように感じてしまう方もいるかと思いますが、「知ってもらう」という基礎的な第一歩を踏み出すにはやはりSEOは必要です。

そこで、今回は、越境ECのSEOでやっていいこと・やっちゃいけないことをそれぞれ10個ずつ挙げている記事を紹介します。

オリジナルの記事は一気にまとめて書いていますが、このブログではやるべきことと避けるべきことを前後半に分けて紹介します。

今回は「やってはいけないこと」を小見出しにしています。そして、記事ではすべきアドバイスが書かれています。読み間違えないように注意しましょう。


EC商品ページのSEO対策。やってはいけないこと

ブランド構築は長期的な取り組みが必要です。ここでは、ECサイトのSEO戦略を成功させるために必要な10のステップと避けるべき10のステップを紹介します。

Eコマースは、2021年から2025年にかけて約11兆ドルの成長が予測され、小売業のパイをさらに大きくすることが期待されています。

このパイの一角を狙うEコマースサイトはますます増えており、検索戦略で成果を上げることは非常に重要です。

さらに、広告宣伝費が法外な額に達しているにもかかわらず、しばしば成果が上がらないという事実もあり、賢明なSEO対策はこれまで以上に緊急性を帯びています。ここでは、SEO対策を成功させるための10のステップと10の避けるべきステップを紹介します。

Eコマースの商品ページSEOの10の注意点

1.メーカーサイトの商品説明を使用すること
これは、商品ページの最適化で目にする最も一般的な間違いの1つです。

多くのメーカーの説明は、説得力がなく、顧客が必要とするすべての情報が欠けており、検索用に最適化されていません。

より情報量が多く、魅力的な説明を書くために時間をかける価値はあります。より詳細な情報であればあるほど良いのです。これは、見つかるか見えないかの分かれ目かもしれません。

また、重複したコンテンツは、SEO対策に悪影響を及ぼすので、避けるようにしましょう。

2.ピークが過ぎても、季節限定ページを削除してしまうこと
これは、ブランドが犯しがちなミスです。

ピークが過ぎたら季節のページを削除するのは賢明かもしれませんが、そうすると、季節のキーワードで上位表示するために必要なサイトのオーソリティを取り戻すために、毎年同じ苦しい戦いが待っていることになります。

そして、毎年この作業を行う頃には、手遅れになる可能性が高いのです。

もし、長期にわたってランキング、トラフィック、売上を積み上げてきた季節商品ページがあるのなら、それを排除しないでください。

アマゾンが素晴らしい例です。彼らはブラックフライデー専用のURLを持っており、時間の経過とともにオーソリティを獲得していきます。そうすると、アマゾンは、ブラックフライデーのピークシーズンが近づくと、ページを更新することが簡単にできます。

3.自動最適化機能を使うこと
タイトルタグに商品名、ブランドと続き、それ以外は何もない動的な商品ページは、ベストプラクティスとは言えません。

また、自動記述を使って、ほんの少し変数を変更するだけで、CTRに悪影響を及ぼす可能性があります。

その代わり、自動化できない重要な情報をタイトルに含めてください。そうすることで、狙ったキーワードでサイトを上位表示させることができます。

すべてのタイトルとメタディスクリプションはユニークであるべきです。

4.在庫切れのページを表示しないこと
特にサプライチェーンにストレスがかかると、商品が品切れになることがあります。

しかし、製品が一時的に入手できない場合、特にそのページにランキングやトラフィックがある場合は、URLを生かしたままにしておく必要があります。

季節限定ページと同様、これは直感に反しているように見えるかもしれません。

実際、より収益性の高い戦略は、商品が再入荷するまで、これらのページを生かしたまま、他の関連商品へのリンクを提供することです。

5.間違ったタイプの構造化データを使用すること
構造化データ(レビューや製品データなど)は、リッチ検索結果で上位に表示され、トラフィックと売上を増加させるのに役立ちます。製品データがあれば、リッチスニペット(検索後の結果ページで表示されるWebページの説明文)の上位に表示させることができます。

多くのブランドは、間違ったタイプの構造化データを使用しているか、構造化データを一切実装していません。どちらもサイトのランクを下げます。

6.行動喚起が弱い – もしくは完全に喚起すらしてない
多くのブランドは強力な行動喚起(CTA)を持っていないことがよくありますが、クリーンで簡単なCTAはどんなサイトにも必要なものです。

商品ページの主な仕事は、収益と販売を促進することであることを忘れないでください。

もし、ユーザーが商品を購入する方法を見つけるのに時間がかかりすぎると、代わりに競合他社のサイトを訪問してしまいます。簡単に、納得して購入してもらえるようにしましょう。

7.創業者の独りよがりのキーワードやボリュームのないキーワードで最適化すること
創業者がSEOスペシャリストに、「なぜXYZキーワードでランキングされないのか?」と尋ねることはよくあります。その答えは、XYZには検索ボリュームがないからです。

創業者のこだわりは理解できるが、独りよがりの思い込みにすぎず、正しいSEOとは、顧客の立場で考え、調査を行い、どのキーワードを使うべきかの判断にデータを活用することです。

例えば、「lego spice girls back in stock」を最適化しても、ユーザーはこのキーワードで検索していないため、その価値はないでしょう。

なぜなら、ユーザーはこのキーワードで検索していないからです。このキーワードで上位表示されても、販売数が少ないため、あまり売れません。

8.内部リンクとバックリンクの機会を逃す
eコマースにおいて、リンクは依然として重要です。

多くの場合、ブランドはホームページやカテゴリーページへのリンクは構築しますが、商品ページについては忘れてしまいます。

しかし、これらのページは、特に購買意欲の高いロングテールキーワードで上位表示され、収益と売上を劇的に増加させることができます。

だからこそ、視認性とパフォーマンスを向上させるために、内部リンクや有料ソーシャルでも常に商品ページをサポートすべきなのです。

9.誤った価格を設定する
価格戦略が適切でないと、消費者は商品を買わなくなり、ブランドを信用しなくなる可能性があります。

特に、ベビーフード不足の際に経験したように、需要の高い製品の価格が高騰した場合は、その傾向が顕著です。

10.モバイル最適化をしないこと
モバイルショッピングの最適化がいかに重要であるかを理解するために、米国のオンラインショッピング利用者の60%以上がモバイルデバイスで買い物をしていることを考慮してみてください。また、3分の1以上がモバイルのみで買い物をするユーザーです。

モバイルフレンドリーな商品ページがないと、ユーザーはあなたのサイトから商品を購入することさえ考えなくなる可能性があります。

まとめ
SEO戦略を磨くことは、ブランドを磨くことでもあります。

消費者に製品に関する最高の情報を提供し(しかも迅速に)、購入するための説得力のある理由、予想されるFAQへの回答、そして第三者による本物の賛辞を与えることで、消費者があなたのサイトを再び訪れる理由を作っているのです。

ブランド構築は長期的な取り組みです。すぐに購入に結びつかなかったとしても、顧客にとっては信頼できる企業であることを保証することになります。

SEO対策を怠らないことは、その信頼を築くための重要な手段なのです。

参考:SEO For Ecommerce Product Pages: 20 Do’s & Don’ts


さいごに

今回は月曜日の前半に続く、後半の避けるべき10のことと対策を紹介しました。

この記事を書いていて、すごく共感したのが7の「創業者の独りよがりのキーワードやボリュームのないキーワードで最適化」してしまうというやつです。

担当者は創業者や上司に気に入られたい、褒められたいという、自分たちの都合でやってしまい、創業者も(世間がピンときていないのに)自分の考えは支持されていると勘違いしている裸の王様状態の企業をよく見かけます。

こだわりは大切なことなのですが、結構日本では「職人」というものを誤解している人がいます。「こだわりが強く、他人の意見を寄せ付けない頑固者」のようなイメージをもっている人が多く、これはメディアが作り上げた虚像に過ぎません。この虚像に感化された「エセ職人気質」を持った人間が一番厄介なんですよね。(エセ)職人気質に酔いしれている奴・・・。こういう創業者の指示に従わざるを得ないご担当者様、たぶん御社の越境EC成功は難しいですから転職を考えたほうがいいですよ(笑)。

なお、弊社では、弊社のクライアントさんだけが閲覧できるサポートページがあり、ここにはSEOのプロがもっと詳細な記事を挙げています。

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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