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越境ECブログ

2022年越境EC地域別予測一覧

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

先月からバラバラに出てきていた各地域のEC市場予測ですが、出揃ってきた感があるので、ここにまとめておこうと思います。


2022年地域別越境EC市場予測

1.アメリカ

パンデミックの大きな反動から勢いを増し、ここ数年で最も低い成長率ではありますが、Mコマース(モバイル・コマース。スマホなどのデバイス経由による購入)の売上は伸び続けています。2023年に再び成長が加速し、2026年まで13%以上の水準で推移し、米国のMコマースの小売売上は7000億ドルに達し、小売eコマース全体の41%以上に達する見込み。

2.ヨーロッパ

経済的な逆風にもかかわらず、西ヨーロッパ全域で小売総売上高と小売eコマース売上高の両方が増加しています。

3.イギリス

EUを離脱してからは単独データが増えたイギリス

英国経済の低迷は、小売部門を直撃しています。しかし、成長率は期待ほど高くはないものの、見通しはそれほど暗くはないでしょう。その点では、電子商取引は引き続き有効ですが、その急速な売上の伸びは大幅に鈍化し、物理的な小売業とやや似たような速度で落ち着くことになるでしょう。

4.世界全体

2022年の小売eコマース支出は、世界のほとんどの大市場が経済的な困難に直面しているため、成長は鈍化すると思われます。しかし、成長率がマイナスになることはなく10%台を維持し、一部の地域はうまくいくでしょう。

5.中国

中国では、eコマースが長年にわたって突出した成長を遂げてきた時代は完全に終わりを告げた。しかし、新興の小売カテゴリーやチャネルは、中国独自の方法で成長を続けています。小売企業は、強化される規制や消費者行動の変化に先手を打てば、こうしたすきを突く形で成長することができる可能性がある。

5.成長が期待できるトップ10

東南アジアには、世界で最も急成長しているeコマース市場が3つもあります。今年は、シンガポールが36.0%、インドネシアが34.0%、フィリピンが25.9%のデジタル売上増を記録すると予想されています。

これらの国のうち、ドルの絶対額でも目覚ましい成長を遂げる国は、唯一インドネシアで、同国のデジタル売上は200億ドル以上増加し、この809億5000万ドルのeコマース市場は、このリストの中で最大の市場のひとつとなります。

参考:Insider Intelligence


さいごに

この資料を読む上で注意すべき点があります。
どの地域も軒並み「成長が鈍化する」と予測されている点です。越境ECに否定的な方は、おそらく鬼の首を取ったかのように、この点をことさらに強調してプロジェクトを潰そうとするでしょうが(笑)、残念ながらそうではありません。

もともと、新型コロナという予期しない出来事のお陰で2020年~2021年が異常に成長したのです。現在は世界のどの地域も、中国を除けば派手なロックダウン等は行わず、人流を制限せずに景気回復を目指していますから、これまでの2年間と比較して「鈍化」するにすぎません。当たり前のことなので、特段騒ぐほどの話ではありません(中国に関しては成長自体鈍化し、そこにコロナが追い打ちをかけている構図です)。

それより、成長率は鈍化するとしても、それでも10%台での推移という方に注目です。まだまだ二桁成長していきます。

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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