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オンライン消費者の配送に関する優先事項とは

ジェイグラブの横川です。

日本では、配送の2024年問題がマスメディアでも報じられるようになりご存じの方も多いと思います。それに合わせて楽天が「急がない便」を検討しているというニュースもありました。

急がないと言えば、海外では持続可能性(SDG’s)に関する取り組みから、速達配送を敢えて選ばないという傾向もでてきています。

しかし、現在のインフレ傾向と相まって、欧米圏のユーザーは配送料金についてはシビアに考えているようです。今回は、そうした傾向をレポートにまとめた記事がありますので、紹介いたします。


ECの消費者の配送に関する考え方

配送は消費者のオンライン購入の意思決定と購入体験の総合的な満足度に影響を与えます。Statistaが2023年9月に米国の消費者6,000人を対象に実施した調査によると、消費者は送料無料を最も重視することがわかりました。

海外では送料無料や返品が簡単ができることを優先順位の上位に位置づける消費者が多い。

さらにStatistaの調査では、性別による配送の好みも尋ねている。女性回答者は、男性回答者(85%)よりも送料無料を重視する傾向が高く(92%)、同様に、女性ユーザーの71%が返品しやすい配送を優先しているのに対し、男性は57%だった。

性別で見ると、手間のかからない方法は女性が、スピードは男性が重視する傾向がある。

インフレへの適応: ライダー社が2023年9月、米国のオンライン消費者1,077人を対象に実施した調査「Eコマースに関する消費者の見通し」によると、若い消費者はオンライン注文を待つことを厭わない傾向が出ている。

米国内でのEC配送のデータなので、越境ECの場合は参考になりませんが、比較的待てる消費者が多いことがわかります。

さらに、同社の調査では、回答者のうち、送料無料がオンライン購入の決め手のトップ(64%)ででした。

海外では圧倒的に送料無料であることが購入の決め手になっている。

参照:Shipping Priorities of Online Consumers


おわりに

実際に、送料無料であるかどうかは重要で、こうした消費者の傾向を反映して、ECモールなどでは送料無料設定にしていると、アルゴリズム的に有利になるようにされていたりします。しかし、日本は島国なため、どこに送るにも海を超えないとならないため、陸続きの国よりは割高になってしまいます。そこで、商品の内容差別化を検討していく必要があります。

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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