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FDA、高カフェインのエナドリの調査要請

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

FDA(アメリカ食品医薬品局)は、日本の厚生労働省のように、食品や化粧品、医薬品類などの米国基準をもとに安全性をチェックしています。今回の記事ではエナジードリンクですが、健康食品や健康飲料なども同類ですので、こういうことに当てはまる場合もあります。


FDA、高カフェイン含有エナジードリンク「PRIME」の調査を要請

PRIMEエナジードリンクは、その鮮やかなパッケージと甘いフレーバー、そしてユーチューバーのローガン・ポールやKSIによる推薦のおかげで、特に子供たちや10代の若者の間で絶大な人気を博している。

しかし、コカ・コーラのような人気の清涼飲料水よりも高いカフェイン含有量に、米国の議員たちは懸念を抱いている。

ニューヨークのチャールズ・シューマー上院議員は、アメリカ食品医薬品局(FDA)にPRIMEエナジードリンクを調査するよう要請したとUSAトゥデイ紙が報じている。

シューマー議員はFDAへの書簡の中で、若い消費者をターゲットにしたマーケティング戦術と、これらの飲料に関連する潜在的な健康リスクについて懸念を表明した。

PRIMEの高カフェインの難問

低カロリーでビーガンにもと宣伝されているPRIMEエナジードリンクは、300mgの電解質と糖分ゼロを誇っている。

しかし、12オンスのボトルには200ミリグラムのカフェインが含まれており、これはコカ・コーラ6缶またはレッドブル2本分に相当する。

この高いカフェイン含有量により、イギリスとオーストラリアの一部の学校では禁止されている。小児科医が、幼い子供たちの心臓障害、不安、消化器系の問題の可能性を懸念したためである。

PRIMEのマーケティングとブランディング

PRIME社は、この飲料が明らかに18歳以上の消費者を対象としていると主張しているが、シューマー氏は、マーケティングとブランドは2つの製品を十分に区別していないと主張している。

この区別のなさによって、良かれと思っていた親が、知らず知らずのうちにカフェインの多い飲料を子供に買い与えることになる。

シューマー氏は、PRIMEエナジードリンクのスポンサーコンテンツ、主張、使用成分、カフェイン含有量に関する精査の必要性を強調している。

PRIMEのバイラル・センセーション

PRIMEとユーチューバーのローガン・ポールやKSIとのパートナーシップは、発売と同時にエナジードリンクを一躍有名にした。

食料品店には熱心な客で長蛇の列ができ、校庭で転売市が開かれたとの報告もあった。

ソーシャルメディアの影響力、特にTikTokでは、PRIMEドリンクで興奮する子供たちを驚かせる親たちの姿が見られたとCNNは報じている。

現在、同ブランドのウェブサイトでは全商品が在庫切れとなっており、PRIMEのボトルは「ステータス」の象徴とさえなっている。

シューマー上院議員がFDAにプライム・エナジードリンクの調査を求めたのは、高いカフェイン含有量と、子供や10代の若者を潜在的な健康リスクに不用意にさらす可能性のあるマーケティング手法に対する懸念を浮き彫りにするものである。

参考:FDA urged to investigate “PRIME” energy drinks for high caffeine content


Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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