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フォントがもたらすブランディングを学ぶ

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

ECサイトが構築できたとしても、それだけで売れるサイトにするのは至難の業です。やはりブランディングが必要になります。

ところが「ブランディング=見た目が与える印象」というふうに勘違いしている人が多く、デザインなどにこだわりまくり、売ることが目的だったはずなのに、いつの間にか手段にすぎないデザインが目的化(きれいなデザインのサイトにするなど)してしまうなど、ロジカルシンキングの苦手な日本企業によく見られます。

したがって、この記事は本当は勘違いする人が出てきそうなので、紹介するのをちょっとためらったのですが、過去のこの記事と合わせた上でご覧いただければと思います。
参考:ブランディングにおけるよくある間違い


フォントがEコマース・ブランドを強化する4つの方法

デザイナーは、Googleだけで1,400を超える無料で使えるフォントを利用でき、そのライブラリは増え続けています。

しかし、新しいフォントにアクセスすることは、ウェブデザインのほんの始まりにすぎません。コミュニケーション力を高め、サイトに豊かさをもたらすフォントを選ぶことで、ブランドを高めることができるのです。

ブランドを伝える

強く、ユニークで、シンプルなフォント、あるいは2つ、3つのフォントを組み合わせることで、ブランドの強さを表現することができます。

次のようなEコマースの例を考えてみましょう。

ミッションをビジュアル資産として活用する アスレチックウェアを扱うOutdoor Voicesは、巨大なフォントを用いて「世界を動かす」という使命を強調しています。この視覚的インパクトにより、ミッションはブランドの重要な要素として位置づけられ、潜在的な購買意欲をかきたてることになりました。(見てみる

会社のコアバリューを述べる

ライフスタイルアクセサリーを販売するHard Graftは、同じ段落の中で2つのフォントを組み合わせることで、これを見事に実現しています。この戦術は、型破りではありますが、ブランドのコアバリューを全角で色違いにして力強く伝えています。(見てみる

ホワイトスペースで洗練された印象を与える

フォントは太く、大きくなくてもインパクトがあります。ギフトボックスを販売するシモーヌ・ルブランは、フォントを小さくすることで、余白に広がりを持たせ、会社の洗練された上質さを表現しています。(見てみる

ソーシャルプルーフを高める

水泳用ゴーグルを直接販売するFormは、太字のフォントを利用して、社会的証明であるユーザーの声を強調しています。しかも、それだけにとどまりません。黒いフォントとネオンイエローの背景のコントラスト、そして余白の多さが、このブランドの正当性を証明しています。視覚的なインパクトを与えているのです。(見てみる

ターゲットに合わせる

適切なフォントとレイアウトは、ブランドと訪問者(ターゲット)を一致させます。読みやすいフォントを選びましょう。サンセリフ体のフォントは通常、小さいサイズでも読みやすいので、ボディコピーに適しています。読みやすさ、階層構造、余白に気を配ることで、訪問者を顧客に変える魅力的なサイトができあがります。

参考:4 Ways Fonts Enhance an Ecommerce Brand

さいごに

ブランディングとは、会社や商品を消費者にどう見られたいか、自社の優位性や他社との差異化が明確になっていないとできません。そのためには想定される消費者像を描くなど、思いつきでない時間のいる作業が必要です。

おしゃれに見られたい、カッコよく見られたい、可愛く見られたいというのは、誰でもそう思うわけで、それだけではブランディングではなく、ただの承認欲求が強いだけのイタイ願望です。

サイトのデザインは確かにブランディングの一環ではあります。しかし、根拠が必要なのです。

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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