こんにちは。 ジェイグラブの横川です。
いよいよ今週、11月11日の独身の日(シングルズ・デー、ダブル・イレブン)がやってきます。今年もこの日だけでいくら売ったというニュースだけが報道されるのでしょう(実際はそんな簡単ではないのですが)。さて、そんな中国ECですが、中国当局が直前になって、強く警告してきたことがありましたので、お知らせします。
日本では、自力で中国ECを展開できている企業は少なく、大半はどこかの中国ECに強い企業の力を借りて展開していることでしょう。しかし、その頼った相手が問題に巻き込まれれば、今後が難しくなるかもしれませんので、「結果的にルール違反になっていた」ということにならないように注意しておきましょう。
中国当局、偽装割引に警告
中国の市場監視当局は土曜日、11月11日に開催される年に一度のショッピングフェスティバル「独身の日」において、偽装割引につながる価格掲載をしないようEコマース企業に要請しました。
国家市場規制総局は、ウェブサイトに掲載された声明の中で、祭りの数日前に価格を上げておき(あるいはわざと高い価格で出品し)ながら、当日になって価格を下げ、これを魅力的な割引として宣伝するような行為を戒めています。
また、1年前に北京が開始した独禁法キャンペーンの枠組みの中で、ライバル企業が運営するプラットフォーム上の商品を排除したり、アクセスを制限したりするような不公正な競争行為を厳しく禁止しています。
おわりに
「中国人は日本製なら買う」など、そこまで中国も単純ではありません。実際はそんな簡単なエリアではないと思います(一面的な情報だけで満足してるとそうした罠に落ちます)。
今年は、この記事のように中国ECは年々、中国政府の締め付けによって以前より自由度が少なくなってきていますし、非常に厳しい法律も制定されてきています(参照:「[調査中] 中国個人情報保護法は要注意?中国越境ECは難しくなる?」)。
今年は新しい法律も効力を持ってから2週間なので、何事もなく終わるかもしれませんが、今後は世界情勢などをみながらやらないと難しくなるかもしれません。
部分参照:China warns e-commerce companies against making false offers on Singles Day