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アジアのECチャート

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

日本企業の多くが欧米圏より、アジアをターゲットにする傾向があります。そこで、2023年のデータをもとに、この先の傾向を見てみましょう。


2023年のアジアのEコマース

Statistaによると、2023年から2028年までの間に、アジアのeコマース購入者数は約52%増の13.3億人から20.3億人に増加する見込みです。中国だけでも2023年には8億8400万人のオンライン消費者がおり、アメリカには2億5400万人います。Statistaは、「eコマース」とは、フィジカルな商品をデジタルチャネルを通じて販売するBtoCと定義しています。

Insider Intelligenceによると、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムなどの東南アジアのeコマース売上高の成長率は、2022年の21.6%から2023年の13.5%に減少すると予測しています。原因は「世界的な経済の不確実性が高まり」と主張しています。

SimilarWebによると、ショッピーが2023年8月に4億7百万回の訪問で東南アジアで最もアクセスされたオンラインマーケットプレイスであり、次いでトコペディアが1億3,800万回の8月の訪問数で、ラザダが1億2,900万回です。

ラザダとショッピーは、ほとんどの東南アジア諸国で有名です。

参考:Charts: Ecommerce in Asia 2023


おわりに

これらをまとめると、
「東南アジアにおいては、ショッピーとラザダが市場を席巻しており、訪問者数ではショッピーが圧倒している。オンラインで商品を購入する人の人数は増加するが、売上高は東南アジアにおいては低迷する」
ということになりそうです。

東南アジアについては、過去に何度か書いていますが、10年前まで月収が1万円だった地域が、近年3万円になったというデータがあるとすれば、成長率は300%ですが、月に3万円を稼ぐ人に、1万円の物を買えというのは、押し売りに近く、そうした状況下であるにもかかわらず、アジアにしか焦点を当てない企業が多いことに首を傾げてしまいます。
なお、このアジアという地域は、パスポート保有率が17%の日本人を除けば、多くの人がいろいろな地域に出稼ぎに行ったり、移住したり、移民したりしていますので、欧米圏にいるアジア系の人というターゲットを考えても良いはずなんですが。。。欧米=白人としか思いつかないような前々々々々時代の国際感覚に毒されている人は、まずここのマインドセットや国際感覚の改善が先でしょう。

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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