こんにちは。ジェイグラブの横川です。
新型コロナによる社会の変化に合わせ、ディズニーはアメリカでは実店舗を続々閉店させてオンラインに注力していく方向を強力に打ち出しました。今度は東南アジアで強力にプッシュしていくようです。
日本の場合、お土産文化がディズニーの成功に大きく寄与しているというのは有名な話ですから、実店舗がすぐに閉鎖というのは考えにくいですが、そうした部分が日本をガラパゴスにしていく面は否定できません。
ディズニー・シンガポール、アジア太平洋地域限定のeコマースに参入
ウォルト・ディズニー東南アジアは、eコマースの旗艦店であるshopDisneyをシンガポールにオープンしました。shopDisney は、Disney、Pixar、Star Wars、Marvel の商品を扱うプラットフォームで、1,000 以上の商品をオンラインで販売しています。
ワンストップのローカルショップであるshopDisneyの開設により、シンガポールの消費者は、配送時間を短縮し、アジア太平洋地域限定商品を購入することができます。同ブランドによると、ファンはミッキーマウスなどの商品に簡単かつ便利にアクセスできるようになります。また、「くまのプーさん」や「ミッキーマウス」などのキャラクターをモチーフにしたホームウェアや、「The Main Attraction」限定シリーズ、「Disney x Coach」コレクションなど、ファンにはたまらない商品も取り揃えています。
特に、6月14日の第一弾企画では、コレクターズアイテム、大人のファッションとアクセサリー、ホーム、ステーショナリー、ギフト、おもちゃ、ベビーなど、さまざまな商品が厳選されて紹介されます。ウォルト・ディズニーは、これらの商品は、ブランドの多様でユニークなポートフォリオからインスピレーションを得たものだと述べています。
「東南アジアでの shopDisney の展開は、この地域に対する当社の継続的なコミットメントを示すものであり、消費者がどこにいるか、つまりオンラインで出会うために当社の小売サービスを拡大しています」と、ウォルト・ディズニー東南アジア・インド・中東北アフリカ部門消費財担当副社長兼ゼネラルマネージャーのダン・ドッサは語っています。ドッサは、shopDisneyによって、ウォルト・ディズニーはシンガポールのファンに、ディズニーのストーリーの延長として、お気に入りのキャラクターとつながる新しい方法を紹介できるようになると述べ、さらに次のように続けた。
「shopDisneyでは毎週新商品を入荷し、消費者の皆様にお買い物をしていただく予定です。その中には、スピリットジャージやイヤーヘッドバンドなどのDisney Park Shopの本格的なグッズや、マグカップやキッチン用品などのホーム&リビングデコレーションが含まれます。また、ディズニープリンセスやミッキー、ミニーの限定ドールなど、グローバルコレクションやコレクターズアイテムも登場します。ドクター・ストレンジ』や『スター・ウォーズ』などのファッションやアクセサリー、最新の映画やDisney+シリーズにインスパイアされた商品も販売されます。」
一方、2021年にアジアで開始したDisney+も、広告サポート付きの提供で新たな収益モデルを模索している。報道によると、広告サポート版では1時間あたり約4分のCMを流している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、この広告の時間は、他のDisney+の競合他社の多くが提供しているものより短く、また従来のテレビで見られるものより「かなり小さい」そうです。また、WSJによると、Disney+では、プロファイルを使って広告付きDisney+を視聴する未就学児に合わせた番組には広告を掲載しないとしている。
これとは別に、ウォルト・ディズニーは今年1月、国際的なコンテンツ制作ハブを立ち上げた。ディズニーの以前の声明によると、このハブは同社の世界中の直販ビジネスをサポートし、またストリーミングサービス用のローカルおよび地域コンテンツのパイプラインを拡大した。これに加えて、レベッカ・キャンベルが会長、国際コンテンツ・オペレーション担当として同ハブを率いることになりました。彼女は、国際的なコンテンツ制作のパイプラインの拡大を監督し、ウォルト・ディズニーの地域化コンテンツ戦略を増幅させました。
参考:Disney Singapore jumps on eCommerce wagon with Asia Pacific exclusives
さいごに
日本には熱狂的なディズニーのファンがいますが、こうしたニュースが日本以外の地域ででてくることを見ると、高齢化でITリテラシーの低い日本はどんどん後回しにされていくのかもしれませんね。