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Shopify(ショッピファイ)、ブラックフライデーとサイバーマンデーで7,100億円売上げる

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

先週の月曜日はサイバーマンデーでした。そのため、ショッピファイ(Shopify)での売上がどうだったのか、結果が出てまいりました。どうやら新記録だったようです。見てみましょう。

ショッピファイ、BF/CMで63億ドルの売上

eコマースに不可欠なインターネットインフラを提供するショッピファイは、ニュージーランドのブラックフライデー開始からカリフォルニアのサイバーマンデー終了まで、全世界で63億ドルという記録的な売上を達成しました。これは、2020年のブラックフライデー/サイバーマンデーの51億ドルから23%増加しており、2019年の同時期との比較では2倍以上となっています。

ブラックフライデー/サイバーマンデーは、1年で最もボリュームのあるショッピングの瞬間であり、今年は、各店舗や消費者が配送やサプライチェーンの遅延を回避するために、例年よりも早く取引が開始され、1日の総売上高はサイバーマンデーの28日前から増加していました。

「私たちはブラックフライデーとサイバーマンデーを商売のスーパーボウルと呼んでいますが、今年はこれまでで最大規模でした。この記録的な売上は、独立系企業が世界経済に与える影響の大きさを示しています。私たちは、これらの企業家がリアルタイムで進化し、考えられるあらゆる販売チャネルで販売戦略を取り入れ、お客様が買い物をしたい場所に現れるのを見ています。これこそがeコマースの未来であり、世界中の売り手がこの革命をリードしていることは素晴らしいことです」と述べています。

ショッピファイの代表者、ハーレー・フィンケルシュタイン

ショッピファイは、2年連続でBF/CM期間中の気候変動対策に取り組んでおり、ショッピングの盛り上がる週末にショッピファイのプラットフォームで注文されたすべての商品について、配送による二酸化炭素排出の影響を完全になくすのに十分な量を二酸化炭素排出量取引で購入しています。これは約60,000トンの二酸化炭素排出量のオフセットに相当しているといわれ、ショッピファイは、4つの高品質な炭素除去技術とソリューションを慎重に選んでいると、ブログで紹介しています。

ショッピファイの2021BF/CMグローバルハイライト

  • ブラックフライデーでは、最も高い買い物をする瞬間が訪れ、11月26日午後12時2分(米国東部標準時)には、ピーク時の売上が1分あたり310万ドル以上に達した。
  • 全世界で4,700万人の消費者が、ショッピファイを利用した独立系および消費者直販系ブランドから購入していた。
  • ブラックフライデー/サイバーマンデーを通して、世界中の消費者が平均100.70ドル分の購入をし、カナダ(115.14カナダドル)、オーストラリア(158.80豪ドル)、米国(96.60米ドル)の消費者が最も多く消費していた。
  • この期間に買い物をした消費者の居住地の多くは、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルスで、世界で最も多く購入した消費者のいた国は、米国、英国、カナダだった。
  • 世界全体では、ブラックフライデー/サイバーマンデーの売上の71%がモバイルで、29%がデスクトップで行われた。
  • ドイツ、イタリア、日本では、ショッピファイを利用した店舗のうち、アパレルとアクセサリーの売上が最も高くなっていた。
  • ブラックフライデー/サイバーマンデーは引き続き世界的な現象となっており、外国の消費者に販売した(越境EC)は全世界の注文の15%を占め、最も人気のある販売先は米国からカナダ、カナダから米国、英国から米国だった。
  • 購入者にシームレスなチェックアウト体験を提供する仕組み生み出されたeコマースの売上は、前年比で約3倍になった。

参考:Shopify Smash Black Friday / Cyber Monday Records with $6.3 Billion in Sales

さいごに

この記事を読んでもわかるように、やはり早く結果が出るのは欧米市場だということが分かります。

中国は、このところ頭打ちのデータがでてきていますし、日本企業は苦戦したところが多かったようです。それはこのマネーポストWEB(日本語)の記事で確認できます。日本でも有名な企業の商品も軒並みランキングを下げたようです。私は以前から「中国がいつまでも日本の風下で甘んじる訳がない。政府が国産に注力すれば日本製は駆逐される。その気になれば強制的な排除だってやるでしょう」といい続け、そう予想してましたので、何も驚きませんが。

そして、東南アジアは成長率は著しいのですが、オンライン購入は全体の取引の5%程度なので、いまはまだ金のなる木にはなりません。投資目的の進出をするところというのが正鵠を射ていると思います。

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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