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越境ECブログ

単一言語で行う越境ECのSEO

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

この記事はかなり専門的な内容になりますので、ご了承ください。

ただ、越境ECでは、基本的に英語サイトを作っておけば、大抵のことは大丈夫と思って頂いていいです。ヨーロッパの人たちは大半が英語を解します。東南アジアも英語の通じるエリアは多いです。フランス人などはプライドが高く滅多なことでは使いたがりませんが、どうしても必要になったら使います。つまり、どうしても英語を使わなければ御社製品が買えないんだと思わせればいいんです。こちらが何ヵ国語も高い翻訳費を払って多言語化する必要などありません。アジアも英語だけでなんとかなります。

外国に売るのだからそれぞれの言語にしてあげなければ・・・と考えるのは、日本人らしいと思いますが、外国で日本が大好きだと公言しながらサイトは全然日本語化されてないなんてザラです。

つまり無駄な時間と労力とお金を使わずササッとスタート切るのが賢明なのです。


単一言語越境ECサイトのSEO

越境販売のための検索エンジン最適化は、通常、多言語ランディングページから始まります。しかし、海外の消費者がその言語を理解できる場合はどうでしょうか?その消費者に対し、オーガニック検索で上位にランクインするためには、独自のサイトやセクションが必要なのでしょうか?それはビジネスによります。

ビジネスタイプ

グローバルにサービスを提供するビジネスでは、国別のターゲティングは必要ありません。例外は、地域によって業界の専門用語が異なる場合です。このような場合、独立したランディングページの方が、その分野では順位が上がる可能性が高いでしょう。

同様に、物理的な商品を同じ場所から世界中に発送している販売者は、「世界中に発送しています」と明記されていれば、通常1つのサイトだけで済みます。

しかし、国際的なオフィスや倉庫を持つ販売者は、それぞれの地域ごとにユニークなサイトやサブドメインが必要になるかもしれません。これは、マーケティング・キャンペーンにおいて、地域ごとの祝日やトレンドをターゲットにする機会を提供するものであり、各地域ごとの配送条件や価格を設定することができるというメリットがあります。

とはいえ、別々のeコマースサイトやサブドメインを管理するのは、同じ言語であっても非常に手間がかかり、リアルタイムの在庫数、関連コンテンツ、すべてのサイトにわたる有意義なリンクが必要となります。私の経験では、そのような労力をかける価値があるのは、ローカルな実店舗があるか、巨大な市場など大きな可能性がある場合に限られます。例えば、英国を拠点とし、米国への進出を希望しているという場合など。

同じ言語で異なる国へ

別々のサイト、サブドメイン、またはセクションは、似たようなデザインとコンテンツを持っている可能性が高い。

そのため、最初のSEOステップは、複数のページ間でリンクの公平性を分割するGoogleの重複コンテンツフィルターを回避することです。もうひとつは、サイトのどの部分がどの国をターゲットにしているかをGoogleに理解させることです。

Hreflangはこの2つの課題を解決します。

Hreflangは、Googleにあなたのサイトのローカライズ版を指し示すHTML属性です。ローカライズされた各ページのヘッダーに、次のような形式で記述します:

<link rel="alternate" href="https://www.website.com/" hreflang="LANG-COUNTRY" />

このように使用します:

  • ISO 639-1フォーマットの言語コード(LANG)。
  • ISO 3166-1アルファ2フォーマットの地域コード(COUNTRY)。

すべてのローカライズされたページは、それ自身と他のすべてのhreflang属性を必要とします。従って、それぞれ米国と英国にローカライズされたページを持つ商人は、これらのヘッダ・タグを必要とします:

<link rel="alternate" hreflang="en-us" href="https://www.website.com/" />
<link rel="alternate" hreflang="en-gb" href="https://www.website.com/en-gb/" />
<link rel="alternate" hreflang="x-default" href="https://www.website.com/" />

このようにGoogleに伝えます:

  • website.com/ja-gbは英語を話す英国居住者向けです。
  • website.comは、英語を話す米国および英国以外の居住者(x-default経由)向けです。

hreflangコード内のURLはすべて絶対URLで、https://。このコードには、異なる国をターゲットとするユニークなドメインのURLを含めることができます。

グローバルウェブサイトの同じ言語のセクションは、少し異なるセットアップを持つことができます。以下のhreflangの例では、2つの同じ言語のサブドメインがスペイン語圏の視聴者をターゲットにしています:

<link rel="alternate" hreflang="en" href="https://en.example.com/page.html" />
<link rel="alternate" hreflang="es-ar" href="https:/es-ar.example.com/page.html" />
<link rel="alternate" hreflang="es-es" href="https://es.example.com/page.html" />
<link rel="alternate" hreflang="es" href="https://es.example.com/page.html" />
<link rel="alternate" hreflang="x-default" href="https://www.example.com/" />

ここで

  • es-ar.example.com/page.htmlは、アルゼンチンのスペイン語話者をターゲットにしています。
  • es.example.com/page.htmlは、hreflang= “es “が地域を特定しないため、スペインやその他の地域のスペイン語話者にターゲットを絞ります。
  • en.example.com/page.htmlは、すべての英語を話す人をターゲットにしています。
  • example.comは世界中のすべての人をターゲットにしています。

ローカルか世界か?

要するに、国や地域をターゲットにする場合、必ずしもSEOのために別のサイトを用意する必要はありません。その代わり、特定の言語や国コードに対してhreflang属性を設定するのです。

複数の同じ言語のサイトやページがある場合、重複コンテンツがないことや特定の地域をターゲットにしたサイトやページであることをGoogleに知らせるためにhreflang属性が必要になります。

参考:Cross-border SEO for Same-language Sites

さいごに

記事後半はHTMLが分からないと意味不明な専門記事でしたが、要は単一言語で越境ECはできてしまうのだということがご理解いただけたと思います。スピードが命、早く動いた人にしかアドバンテージがない、そんな世界ですので、無駄な動きはどんどん排除しましょう。

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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