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eBay(イーベイ)2020年秋期セラーアップデートについて

こんにちわ! イーベイ・ジャパン公認コンサルタント、ジェイグラブの山田です。

eBay米国サイトにて2020年秋期セラーアップデートが公開されています。売り手(セラー)に関して重要な変更ポイントがありますので日本語でご紹介、ご説明をしていきます。(更新:2020年11月25日)

セラーアップデートの詳細を解説

1. カテゴリ変更について

買い手が商品を見つけやすくするために年に2回カテゴリーの変更が行われます。前回の変更よりさらに多くのカテゴリで影響することとなり、CSVでダウンロードしたところ、2,400以上のカテゴリが変更されますので、全てをご紹介できませんが、直接eBayからCSVまたはPDFでダウンロードしてみてください。

なお変更になったカテゴリに出品されている商品は、セラーが変更しなくても自動的にeBay側で適切なカテゴリに変更するようですが、カテゴリーの変更に伴って料金体系が変わる場合がありますのでご注意ください。

eBayでは今後も直感的な購入、販売、検索の体験向上を目指し、eBayを業界標準の分類コードなどと密接に連携させていくとのことです。

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2. Item specifics について

2020年春の変更においてもeBayが重要視していたのが item specifics です。弊社のクライアント様にも度々アドバイスを行ってきた内容ですが、バイヤーが探しやすくするためと、eBay内SEOを改善するために最も重要な商品のスペック情報をeBayに提供することで、バイヤーが商品を見つけやすくなる、要は売れやすくなることを意味しています。できる限り入力したり、選択するようにしてください。

ブランド名、メーカー名、モデル、サイズ、色、スタイルなど、販売しているアイテムについて提供するデータが多ければ多いほど、検索結果にマッチしやすくなります。

買い手として商品を探すということを想像してみてください。この Item Specifics がしっかりしている売り手の方を選びたくなる心理がわかります。

2020年10月から Item Specifics を入力していない場合、セラーハブから Required specifics と表示され入力がやや強制的に推奨されていきます。

入力漏れや必須項目が抜けた場合には Required soon と表示されるようです。

また、Item Specifics をCSVファイルとしてダウンロードして一括編集してインポートすることも可能となります。

3. eBay内広告 (Promoted Listing) について

「Promoted Listing」の機能強化と利用者制限を行いました。私のIDでも8月頃から Promoted Listing を設定しようとすると、eBayから推奨設定がリコメンドされるようになっていました。

この推奨値を確認することで、どの程度P romoted Listing のコミッション(%)設定にすればよいのか悩まずに済みそうですが、本当にこの推奨値で良いのかは悩ましいところだと思いますので、悩んだ時の参考値として留めておくのが良いでしょう。

利用制限についてですが、eBayでは Promoted Listing の利用資格をストアIDから一般IDへと拡大していましたが、Below Standard sellers 評価のセラーの利用を禁止しました。

この変更により、eBayでは、Promoted Listing の全体的な品質向上と購入体験の向上となるということで、Below Standard sellers は新しいキャンペーンの作成や既存のキャンペーンの編集ができなくなります。

復活させるには、Above Standard または Top Rated​ Seller 以上のステータスにならなければなりません。

4. リサーチの拡充 (旧Terapeak)について

SellerHubのタブにある「リサーチ」機能ですが、TerapeakがeBayに買収されてeBayリサーチ機能として統合され改悪になってしまったことはご存知の方も多いかと思いますが、今回のアップデートで少しづつ改善(機能強化)されています。

フィルタリングをかけながらのアクティブ商品検索、検索結果からの Item Specifics 確認、商品のサムネイル画像表示、マルチユーザーアカウントアクセスが可能になり、特に重要なのがカテゴリの分析とシーズンごとの売上や平均価格、どのようなキーワードで検索されているのかがわかるようになったことです。

例えばスーツケースを越境EC販売している事業者の場合、年間通していつ頃が売り時になるのか(仕入と在庫調整が可能)、最近の売れている色の傾向、検索されているスーツケースのメーカー名、サイズ、素材、価格帯、さらにこの要素の組み合わせで、どのようなスーツケースが一番売れるのかの推奨結果、さらには新品と中古を分けて確認できるようになり、旧Terapeakに近づきつつありますのでこの機能を使うセラーには朗報です。

Additional Terapeak insights at the time of listing—detailed view

5. マルチユーザーアカウントアクセスについて

ログイン・アクセスは複数の方の同時ログインや異なったエリアからログインするとサスペンドになるなど外注されていたり企業で複数名がeBay販売に取り組まれている事業者には不便な状況でしたが、今後はマルチユーザーアカウントアクセス (Multi-User Account Access) を利用して、出品だけとか、リサーチだけできる権限に限定したアカウントを付与することが可能となりました。日本のIDの方は残念ながらまだ利用ができませんが、いずれ利用できるだろうと言われています。もう少し待ちましょう。

6. 国際配送について

配送に関する更新ですが、今回は日本の越境EC販売者には特に影響がありませんが、米国の住所で販売している販売者は、UPSでの配送が eBayラベルの配送オプション利用が可能となりました。

My eBayにアクセスしてUSPSやFedExのラベルを印刷するのと同じようにUPSのラベルを印刷できるようになったということです。

便利なのはトラッキングコードが自動的にアップロードされて、eBayの毎月の請求書を介して請求されるのは便利なので、日本でも日本郵便やDHLでも対応してもらいたいところです。配送料金も通常のUPSから申し込むより、eBayからの方がリーズナブルな配送料金になっているそうです。

7. Managed paymentsについて

eBayでは言わずと知れたPayPalがオフィシャル決済ですが、米国のIDの方には、Managed payments という 「eBay決済」が2018年から試行されていました。

数十億ドルの取引がeBay内で行われており、日本もそのうち利用できるようになるのだろうと思いますが、金融庁への登録など様々な問題があり簡単ではないでしょう。日本への導入は相当後回しにはなるのではないかと思っています。

参考にですが、Managed payments を利用すると、販売手数料が少し安くなります。PayPalだと、30万円までは10%+4.1%+40円で約15%、引き出しの為替手数料を合わせて17〜18%程度が販売手数料と計算していましたが、ストアIDの方は月間売上が$1,000の場合に11.50%、一般IDの方は12.35%となります。

5%程度下がりますので利益が増えることになりますが、海外取引は2%程度上乗せされる予感もしますので、そうなるとあまり変わらなくなるかもしれません。

いずれにしても日本で開始される時にはeBayから個別に通知が入るそうですので、その際に登録を行って導入してみてください。

8. バケーション設定の変更 (Vacation settings、Time Away)

eBayストアのIDの方は、お盆や年末年始、急用やご病気の時にもこれを使用して運営を一時停止にできた便利機能で一般のeBayIDでは利用ができず一品一品行う必要がありましたが、今後はストアID以外すべてのeBayIDで利用可能になりました。

前もってスケジュールすることも可能で2つの方法があります。一つ目は検索してもリスト表示を非表示にして、買い手が商品を見つけたとしても購入することができないようにする方法です。もう一つの方法は、購入できるようにしたままにして、販売者が一時的に休暇となっていることを通知する機能です。

まとめ

eBayは1995年にCtoC(個人間取引)のペッツ交換サイト(フリーマーケット)としてスタートしました。現在BtoC、およびBtoB領域においてもeBayは越境ECを通じてグローバルに取引されています。

オークションサイトと勘違いされる方もいますが、現在では新品販売が9割を越すAmazonのような新品販売中心のグローバルECマーケットプレイスです。

価格の決めにくい中古商材や一品ものなどの商品はオークション形式で販売することも可能です。近年、日本からの商品が特によく売れています。

2020年の調査によるとアメリカ国内のEC売り上げトップ10のうち、eBayのシェアはAmazon、Walmartに次ぐ3位と、世界最大級の越境ECマーケットプレイスとしてのシェアを維持しています。

eBayの販売メリットですが、

  • 世界190ヵ国以上で販売が可能
  • 返金返品の時に安心できるPayPal決済
  • 商品購入者のメールアドレスをPayPalで確認できる
  • 売れた商品の情報が分かる
  • 独自ドメインのECサイトと比較すると集客がしやすい

 

eBayの販売デメリットもあります。

  • 15-17%程度の販売手数料やストア費用の支払い
  • 英語でのやり取り
  • 販売制限がありすぐに大きな売り上げを上げることができない。
  • eBayのポリシーに沿って販売しないとアカウント削除や一時停止
  • 競合や同業との価格競争に陥る可能性がある

 

ジェイグラブは、イーベイ・ジャパン公認コンサルタントの資格を持ち、eBay JAPAN設立メンバーでもある代表の山田を筆頭に、eBayJAPANでマーケティング責任者を勤めていた越境EC-eBay上級コンサルタントの横川など、eBayの販売方法や最新のルールとポリシーなど熟知しているからこそ可能な、eBay販売サポートプランをご用意しています。

法人出店向けには、eBay販売のご担当者に開店から集客・運営までを徹底サポートするプランに加えて、eBay担当者のアサインが難しい場合にはジェイグラブがeBay販売の全て、または一部の代行運営を行うプランをご用意しており、販売枠の大幅な拡張、各種eBay内設定サポート、販売額を最大化するためのTRS(トップレイテッドセラー)資格取得のアドバイス、eBay内販促、トラブル時の日本語対応などのサポートを行っています。

また比較的短期間でeBayのノウハウやテクニックを吸収いただける、専属コンサルティング契約などもご用意しています。

個人、または個人事業主のご出店の場合もご安心ください。費用をかけられない方のために1年で自立できる特別なアドバイス支援プランもご用意しています。小規模持続化補助金補助金やIT導入補助金のご利用もご相談ください。

eBayにこれから開店・出品したい方、eBayのアカウントは開設済みだが売上が上がらない方、競合に負けてしまい利益の出ないeBay販売になっている方、eBayとShopify(ショッピファイ)、Magento(マジェント)を連携して本支店戦略で成功したい方、トップ・レイテッド・セラー(TRS)を目指したい方、サスペンドされてeBay販売ができなくて困っている方など、eBay・越境EC支援実績1,000社以上、越境EC歴20年以上のジェイグラブまで、お気軽にお問い合わせからご相談ください。

また、eBay販売で成功するためのeBay&越境EC無料セミナーも開催、競合に勝つために必要な「トップ・レイテッド・セラー(TRS)取得」のためのステップと方法についてご紹介している特別なeBay資料も無料でご提供していますので、ダウンロードしてeBay販売にご活用ください。

参照(英文):2020 Fall Seller Update (eBay Official Page)

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Writer 山田彰彦

山田 彰彦 代表取締役 越境ECコンサルタント eBay JAPAN創業メンバー、ヤフー株式会社コマース事業などを経て越境EC専門 ジェイグラブ株式会社を創業。越境EC歴24年。イーベイ・ジャパン公認コンサルタント、ジェトロ新輸出大国コンソーシアムEC専門家、中小企業庁「新しい担い手」越境EC委員も務める。

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