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年末商戦支出予測が出ましたよ

こんにちは。ジェイグラブの横川です。

タイトルの通り、今月末から始まるオンラインショッピングのセールス期間の予測が出てきました。

簡単にまとめれば、コロナの影響で尾を引いている部分(サプライチェーンや物流)があるため、早めに買い始める人が今年は多く、全体的にピークがどこかの日に集中するというより、分散するだろうと予測されています。

しかし、支出額は、昨年より高くなるようです。

ホリデーシーズンの支出は2,070億ドルに達する見込み

サプライチェーンの混乱が続くことを懸念して、早めに買い物をする人が増えているようです。アドビが発表した新しい予測によると、世界のホリデーシーズンの支出は9,100億ドルに達し、うち米国は、2,070億ドルになると予想されています。

米国での売上が予測通り2,070億ドルを達成すれば、前年比10%増となります。今シーズンは、消費支出が高額になることが予想されており、中でもサイバーウィーク(感謝祭当日からサイバーマンデーまで)は、あらゆる規模の小売業者を牽引します。

アドビの専門家によると、サイバーウィークの支出は約360億ドルに達し、ホリデーシーズンの支出の約17%を占めるといいます。サイバーマンデーだけでも、約110億ドルの売上が見込まれます。また、ブラックフライデーの売上は95億ドルになると予想されています。

しかし、サプライチェーンの問題が続いているため、消費者にとってすべてが明るいものではないかもしれません。アドビの専門家は、繁忙なショッピングシーズンに向けて、在庫切れのメッセージが172%増加していると指摘しています。

アドビのグロースマーケティング&インサイト担当副社長のパトリック・ブラウンは、「パンデミックが条件を左右する2度目のホリデーシーズンに突入しています。

商品の在庫が限られ、価格が高騰し、配送の遅れが懸念されるため、消費者がいつ、どのように買い物をするかをより柔軟に選択できるEコマースへの需要がさらに高まるでしょう」と述べています。

このレポートのその他の興味深い調査結果は以下の通りです。

  • サプライチェーンの問題により、消費者の支出が9%増加する可能性がある サイバー・ウィーク
  • 過去の平均値引き率が10%~30%であるのに対し、2021年の値引き率は5%~25%になる見込み
  • Buy Now Pay Later(BNPL)の利用は、前年比で10%増加する見込み
  • 消費者の25%が過去3ヶ月以内にBNPLを利用したと回答

BNPLの増加に加えて、アドビの専門家は、多くの消費者が引き続きBOPIS(ネットで注文、店頭で受け取り。Buy Online Pickup In Storeの略)のオプションを利用すると考えています。

ショッピングの最終週には、約65%の注文がBOPISになると予想され、現在から最終週にかけては、約25%の注文がBOPISになると予想されます。

年間のEコマース支出は、4兆ドルという新たな記録を打ち立てることになるでしょう。

一方、デロイトの専門家は、2021年のホリデーシーズンには少なくとも1.3兆ドルの支出があると予想していますが、同社のデータによると、消費者はブラックフライデーやサイバーマンデーなどのビッグ・デーに欲しい物のすべてを買い物カゴに入れるのではなく、買い物を分散させる可能性があルとのことです。

参考:Forecast: Holiday spending to top $207 billionp to Black Friday/Christmas

さいごに

買い始めが早く、ピークの日に売上が集中するというより、分散される。しかし、消費支出は高いということすので、今年は、11月下旬に照準を合わせるより、もっと早く年末商戦を始めてしまった人が成功しやすいという事かもしれません。

実際、中国では、一昨年は11月11日に4兆円近い売上を上げましたが、昨年は1週間に分散し、1日あたり2兆円前後でした。

Writer 横川 広幸

横川 広幸 取締役 越境ECコンサルタント eBayJAPAN創業時に法人営業、マーケティングに従事。eBayに連携した越境ECサイト “Tokyotrad” で日本の仏具を世界86カ国に販売。自らの越境EC成功体験を越境ECアドバイザーとして日本全国でセミナー講演や個別相談を行う。

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