Happy Halloween!🎃 今日は10月31日。ハロウィンですね!
欧米がメインのイベントですが、日本でもだいぶ?浸透してきましたよね。弊社の近所である渋谷スクランブル交差点は、渋谷区から自粛要請が出ているものの、毎年仮装した人々でごった返してはいます…。帰りが実は少々不安でございます…😅
本日はこのイベントに便乗してハロウィンに関する興味深いEC関連記事を紹介したいと思います。
Trick or Treat!🍭👻
ハロウィンとは
そもそもハロウィンですが、毎年10月31日に主に欧米で祝われる行事で、もともとはアイルランドやスコットランドに住んでいた古代ケルト人の「サウィン祭」という収穫感謝祭と、悪霊から身を守る儀式に由来しています。
この時期は夏の終わりでケルトの人々は霊が現れると信じられていて、彼らは火を灯し、仮装をして悪霊から身を守っていたそうです。後に、カトリック教会が11月1日を「万聖節(All Saints’ Day)」、続く11月2日を「死者の日(All Souls’ Day)」として定めたことで、亡くなった人々を追悼する期間としても広まっていきました。
現代のハロウィンでは、子どもたちが「トリック・オア・トリート(お菓子をくれないといたずらするぞ)」と言ってお菓子をもらいに家を回る習慣や、かぼちゃをくり抜いた「ジャック・オー・ランタン」を飾るなど、楽しいお祭りのように祝われています。
世界のハロウィン・コスチューム市場
ところで世界のハロウィン・コスチューム市場規模は、2022年に4億3,291万米ドル、2031年には6億1,177万米ドルに達すると予測されているほど成長を続けています。
ハロウィンのコスチュームはこれまで以上に人気が高まっており、今では世界的な一大イベントに成長していることもあり、「コスチューム」を求めるハロウィンのコスチューム市場は活況を呈しています。この成長は、仮装の人気やコスチュームが比較的簡単に入手できていること、ソーシャルメディアの台頭など、さまざまな要因によるものです。
また、ハロウィン・コスチュームの需要が高まるにつれ、高品質の製品とサービスの必要性も高まっています。伝統的な不気味な衣装から、現在のポップカルチャーのトレンドを反映した独創的でユニークな衣装まで、幅広いコスチュームで構成されており、企業は消費者のニーズを満たすコスチュームを作るために技術も需要に合わせて急速に進化しています。
この市場では、子供用と大人用、カップル用、家族用、グループ用、ペット用など多くの選択肢があります。マスク、帽子、メイクアップなどのコスチューム・アクセサリーも市場の大きな部分を占めており、さらに、ハロウィンをテーマにした装飾品やパーティー用品も市場に含まれます。
また、ハロウィン・コスチュームは、10月31日だけに限らず、仮装パーティーや学校行事など、一年を通して着用することができるため、高品質なコスチュームとユニークなデザインの需要が、専門店やオンライン小売店、さらにはDIYコスチュームメーカーの台頭につながっています。
ハロウィン・コスチューム人気の要因
①ポップカルチャー現象
毎年、映画やテレビ番組、ミームが人気のコスチューム選びを左右しています。例えば、映画『ジョーカー』が公開された2019年以降は、主人公ジョーカーやピエロのコスチュームの需要が増加しています。ポップカルチャーのアイコンにインスパイアされたハロウィン・コスチュームは、業界の成長に大きく貢献しているといえます。
②高まるオンラインショッピングのトレンド
オンラインショッピングのトレンドでも、幅広い選択肢と競争力のある価格が提供されています。商品購入に慣れた新規の購入者が伸びています。今後は顧客ロイヤリティの向上やリピート購入につながる可能性があるので、丁寧な対応が必要です。ハロウィンへの関心が継続的に高まっている今、ハロウィン・コスチュームのビジネスは今後も繁栄し続けるでしょう。
ハロウィン・コスチューム市場の地域別分析
北米
北米ではコスチュームと装飾品の両方が売れています。業界最大のハロウィン・コスチューム市場を実は北米が占めています。市場調査によると需要は年々着実に伸びており、クリエイティブでユニークなコスチュームに対する需要が大きく、競争が激しく、豊富なオプションを用意してあらゆる年齢層の消費者のさまざまな需要に応えています。また、北米はご存知の通りEC産業が盛んですので、多くの消費者がオンラインショッピングを好んで利用しています。
英国
英国では、1,100万人の英国人が今年のハロウィンに仮装する予定と報じられています。
2024年と2023年の売上を比較した数字によると、大人のゾンビ衣装は533%、大人の悪魔衣装は427%、大人の幽霊衣装は88%の伸びを示しており、大人がコスチュームにかける予算は平均して一人49ポンドで、全国で合計5億5500万ポンドにのぼります。ちなみに子供の仮装衣装への一般的な予算は46ポンドとのこと。
販売データによると、犬用のカボチャの衣装は617%増、犬用のクモの衣装は400%増と急増。ハロウィンを祝うペットオーナーの55%がペットに仮装をさせるとのことです。
英国のハロウィン予算は全体的にも増え続けていて、昨年よりも47%多く出費しています。飾り付け(40ポンド)、怖いメイクアップ(37ポンド)、トリック・オア・トリート用のお菓子(36ポンド)、パーティーグッズ(46ポンド)などの費用を考慮すると、出費は300ポンド近くまで増える可能性があります。
Source:
Halloween Costumes Market Size, Share, Growth, And Industry Analysis, By Type (Costumes, Costume Shoes, Masks & Accessories), By Application (Men’s Costumes, Women’s Costumes, Girls’ Costumes, Boys’ Costumes, Baby Costumes, Others), Regional Forecast By 2031(Business Research INSIDE)
Millions of ghoulish Brits plan to dress up for Halloween 2024, with each splashing out £49 on costumes(Retail Tech Innovation Hub)
おわりに
渋谷のスクランブル交差点の“大人の仮装行列”は、渋谷区や新宿区の自粛要請によりやや盛り上がりに欠けている感じはしますが、渋谷の居酒屋にはコスチュームを着た方がたくさんいますので、異様な光景ともいえます。😅また、ど真ん中の日ではなく前後に渋谷でコスチュームを着ている方もいたりと、渋谷の様子を見ているだけでもハロウィンはもはや、世界各地で子供だけのイベントではなくなっています。
英国では、ハロウィンを祝う大人のうち、10人に3人は今年、大人だけのパーティのために仮装し、23%は職場のハロウィン・パーティに参加するために仮装します。残り21%はソーシャルメディア用のコンテンツを作成するために特別に仮装すると答えています。日本も英国に近い感じになるつつあるのではないかと個人的には感じているところです。
Business Research INSIDEの調査によると、ハロウィン・コスチューム会社のトップは主に米国・英国ですが、シンガポールの会社もランクインしてきました。コスプレに強い日本企業もたくさんあるはずなのに、世界的にはランク外になっていて残念でなりませんが、ハロウィン・コスチューム(アクセサリーや装飾品も含め)の越境EC販売は、今後も商機が高い業界であることは間違いないでしょう。