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Amazon、商品写真を動画にする生成AIツール「Video Generator」を発表

ECショップにおいて商品の動画掲載は “当たり前” になりつつあります。動画を掲載するメリットを以下に改めておさらいします。

◎視覚的な理解の向上
動画は商品の使用方法やサイズ感、質感など、画像では伝えきれない部分を詳細に補足していくことができます。特に商品の動きや使い方については動画で実際にその商品を使用するイメージができるようにしてください。

◎エンゲージメントの向上
動画は画像やテキストに比べて視覚的に魅力的です。注目を集め、より長くECショップに滞在させる効果がありますし、購入に至る可能性が高まります。

◎ソーシャルメディアとの連携
TikTokやInstagramなどのプラットフォームでも写真ではなく動画コンテンツが流行しています。ECショップもトレンドに合わせて動画を積極的に活用することで、SNSのシェアや拡散が期待できます。

◎モバイルユーザーに適したコンテンツ
多くの顧客がスマートフォンでECサイトを閲覧しています。動画はモバイルデバイス上で視聴しやすく、直感的に理解できるため縦型の動画を推奨しています。

動画を掲載することで顧客に安心感を与えらることが重要です。商品の使用シーンやレビュー動画は、信頼感を高め、カート落ちリスクなどを減らします。ですが、動画を作成するのはコストと時間がかかると思われる方もいると思いますが今回は、Amazonのプレスリリースから朗報になるかもしれない話題を紹介いたします。

Amazon が広告主向けに商品写真を動画にするツールを発表

Amazonは商品の写真1枚から動画を生成できる「Video Generator」という新機能を導入したと発表しています。現在ベータ版で米国の一部の広告主、スポンサーブランド商品を扱う広告主向けに運用されているようで、今後数ヶ月のうちに本格リリースになる見込みです。

現時点では720p(高解像度)、6~9秒の動画を生成することを基本としており、コネクテッドTVでの表示にも適しているそうです。作成には約5分程度かかるようで、広告主はアップロードされた画像の詳細から4つのバリエーションから選ぶことができるようになっています。

出来上がった動画の構成は、2つのシーンに「選べるフォント」の見出し、カスタマイズ可能なBGM、そしてアクションへの呼びかけが表示されます。また、右上にはブランドロゴも入っています。

出典:Amazon.com

1枚の画像で、テレビ解像度で6秒から9秒の作品を4つ作ることができる

この技術によりAmazonは、モバイル端末でのショッピング体験を向上させる計画しており、A+Contentと呼ばれる機能でよりリッチ化させたコンテンツを開発することもできるようになりそうです。

人工知能の導入について、Amazonが好調な広告ビジネスを活用して販売促進する好循環を生み出す一部となると思いますが、実はライバルのWalmartもこの戦略を真似しており、ECからストリーミング・サービスへのブランド移管もその一環であるようです。

Source:Amazon Ads launches a new AI Video generator—here’s your first look at the beta(Amazon.com)

おわりに

この動画の新しい試みが広くオープンとなれば、越境ECビジネスにおいて、まず広告動画制作のコストや時間を大幅に削減できるのではないかと期待しています。特に小〜中規模事業者にとっては有利になるでしょう。さらにAmazonのデータに基づく広告配信により、視覚的に訴求力のある広告を素早く作成できるので、海外の消費者への効果的なアプローチとターゲット市場に合わせて販売ができるようになり、最終的にはコンバージョン率向上が見込めますので本格導入が楽しみなところですね!

Writer 山田彰彦

山田 彰彦 代表取締役 越境ECコンサルタント eBay JAPAN創業メンバー、ヤフー株式会社コマース事業などを経て越境EC専門 ジェイグラブ株式会社を創業。越境EC歴24年。イーベイ・ジャパン公認コンサルタント、ジェトロ新輸出大国コンソーシアムEC専門家、中小企業庁「新しい担い手」越境EC委員も務める。

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