jGrab

越境ECブログ

越境ECの初心者も必見!今すぐ実践できる売上に直結する商品画像の極意

越境ECでの成功をめざすなら、商品画像の質が販売結果を大きく左右する重要なポイントです。

商品画像は、ECサイトにおける「第一印象」です。特に越境ECでは、我々販売者と商品を購入する購入者の言語や文化が異なるため、購入者が商品情報を視覚的にも理解しやすい画像の方が、購入の決め手になることが多いのです。

商品ページを訪れたお客様が最初に目にするのは画像です。今回は、販売者が意識すべきポイントを解説します。

商品画像が持つ説得力

「百聞は一見に如かず」人間の脳は、文字よりも画像の方が速く処理できます。ECサイトでは、サイト閲覧者が興味を抱いているほんのわずかな限られた時間内(3秒ルールとも言う)に購入を促す必要があるため、画像が「商品の価値」を伝える鍵となります。画像が顧客に与える主な影響は以下の通りです。

信頼感を与える
高画質で鮮明な画像は、商品の魅力を増幅させ、販売者の信頼性を高めます。反対に、ぼやけた画像や雑然とした背景は、どんなに優れた商品でも商品の価値を損ない、顧客の不安を引き起こします。

商品価値を視覚的に伝える
購入者は商品を実際に手に取ることができません。そのため、画像を通じて商品の質感、形状、色、サイズ感を伝えることが不可欠です。実際の商品と異なる色や形の画像はトラブルのもと。返品・返金のリスクが高まります。ディスクリプション(商品説明文)で商品の詳細を説明することももちろん重要です。ですが、この商品の何が優れているのか・どこが魅力なのか、画像でも伝えなければなりません。

顧客の疑問を解消する
複数のアングルや使用例を見せることで、購入者の「これ、本当に自分に合うかな?」という不安を取り除けます。これが購入決定率(コンバージョン率)を上げる大きな要因となります。

商品画像のポイントと工夫

では、実際にどのような画像がいいのでしょうか?商品画像を撮影する時のポイントは5つです。

1.背景はシンプルに

例えば白い背景を選ぶことで、商品を際立たせることができます。Amazonをはじめとしたプラットフォームでは白背景が推奨されています。

出典:Jungle Scout

撮影の際は自然光や光の使い方を工夫して影を最小限に抑え、実物と同じ色になるように撮影しましょう。均一な明るさは商品の魅力を最大限に引き出します。

また、画像内で商品が小さすぎると、顧客には奇妙に見えてしまいます。たとえばAmazonでは、メイン画像に表示されている商品は、画像の少なくとも85%を占める必要があると規定していますが、これはすべてのECサイトに当てはまると言えます。画像が小さすぎると、商品の重要な特徴や角度が見えにくくなります。

ECサイトによっては、正方形(スクエア)の画像が推奨されている場合が多くあります。AmazonやShopifyもそうですが、弊社運営のECマーケットプレイスj-Grab Mallでも、正方形の画像を採用しています。販売するECサイトの画像規定や特徴をよく確認して画像を準備しましょう。

2.複数のアングルを見せる

商品の素材感や特徴がわかるように、さまざまな角度から撮影しましょう。クローズアップ画像も追加すると尚良いです。衣類なら縫製の細部やテクスチャー、ガジェットならボタンや接続部分の写真が効果的です。多くのプラットフォームでは画像拡大機能があります。これを活用し、細部がしっかり伝わる高解像度の写真を用意しましょう。これにより、購入者が商品の全体像をつかみやすくなり、不安を軽減できます。

出典:Jungle Scout

3.サイズ感、使用シーンを想像させる

商品が実際に使用されている写真を追加することで、購入者はこれを買ったらどんな生活が待っているのか、実際の生活に取り入れるイメージを描きやすくなります。たとえば、食器なら料理が盛り付けられている写真、服なら着用しているモデルの写真、アウトドア用品ならキャンプで使用している写真が効果的です。

出典:Jungle Scout

たとえば商品の隣に手や他の物を置いて比較することで、サイズ感がわかりやすくなり、サイズ感を伝えることができます。

4.ブランド感・アイデンティティを表現

背景にロゴやテーマカラーを活用し、ブランドイメージをアピールするのも効果的です。たとえば、アクセサリーや化粧品などは高級感のある背景、おもちゃなど子供向けの商品はポップで可愛らしい背景、自然素材の商品などはナチュラルな自然を感じさせるような背景などがいいと思います。

出典:Jungle Scout

5.インフォグラフィック(説明入りの画像)を追加する

とはいえ、画像だけではやはり商品の詳細を細部まで伝えることが難しいこともあります。そんな時はインフォグラフィックをお勧めします。インフォグラフィックとは、1つの画像の中に拡大画像や情報を伝えるテキストを追加した画像です。

出典:Jungle Scout

越境EC販売でここで注意いただきたいのは、テキストを追加する場合は英語で!ということです。最近ではテキストは翻訳アプリにコピペして簡単翻訳することができますが、画像に取り込まれているテキストは翻訳できません。日本語のテキスト入り画像は、海外の購入者は読むことができません。

おわりに

今回ご紹介した商品画像の重要性と撮影時のポイントは、越境ECの基礎と言えます。越境ECの成功において、商品画像は単なる「見た目」以上の役割を果たします。それは顧客との最初の接点であり、商品の価値を伝える最も効果的な手段です。適切な準備を行えば成果を得ることができます。

最近のスマートフォンは機能性が高いので、スマートフォンでも適切な照明とアプリを活用すれば質の高い写真が撮影可能です。しかし、可能であれば、専門の写真家に依頼するのも選択肢の一つです。

ジェイグラブでは、プロのカメラマンとスタジオ設備を低コストでご利用いただける商品撮影プランをご用意しています。

この機会にぜひ商品画像を見直し、越境ECビジネスの成功への第一歩を踏み出しましょう!

参考文献:
Amazon Product Photography Guide: Best Practices in 2024(Jungle Scout)

Writer 山田彰彦

山田 彰彦 代表取締役 越境ECコンサルタント eBay JAPAN創業メンバー、ヤフー株式会社コマース事業などを経て越境EC専門 ジェイグラブ株式会社を創業。越境EC歴24年。イーベイ・ジャパン公認コンサルタント、ジェトロ新輸出大国コンソーシアムEC専門家、中小企業庁「新しい担い手」越境EC委員も務める。

SEARCH

CATEGORIES

ARCHIVE